ホームヘルパーの仕事内容
まず、ホームヘルパーが行う仕事内容は、大きく分けて2種類あります。
一つは、入浴のお手伝いや身体の清潔保持、排せつなどの身体面のサポートを行う「身体介護」です。もう一つは、食事作りや掃除、洗濯、買い物代行などの生活面のサポートを行う「生活援助」です。
そして、ホームヘルパーとして働くためには、次にあげる資格のいずれかが必要です。
- 介護福祉士
- 介護福祉士実務者研修修了(旧ホームヘルパー1級)
- 介護職員初任者研修修了(旧ホームヘルパー2級)
中でも、介護職員初任者研修は、介護の基礎的な知識や技術を習得するための資格です。また、介護職員初任者研修で学ぶ科目は、次のとおりです。講義と演習で構成され、約130時間を要します。ただし、自宅でのテキスト学習と教室に通学しての学習を組み合わせた形で行われます。そして、身体介護については、「こころとからだのしくみと生活支援技術」の中で基本的な技術を習得します。
科目 | 時間 |
---|---|
職務の理解 | 6時間 |
介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 |
介護の基本 | 6時間 |
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 9時間 |
介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 |
老化の理解 | 6時間 |
認知症の理解 | 6時間 |
障害の理解 | 3時間 |
こころとからだのしくみと生活支援技術 | 75時間 |
振り返り | 4時間 |
合計 | 130時間 |
生活援助
まず、生活援助は、次の二つに該当するものを行います。
- 直接本人(利用者様)の援助に該当すること。(利用者様ご家族等へのサービスは行いません。)
- 日常生活の援助に該当すること。(大掃除や模様替え、窓拭き等、日常生活に該当しないとされることは行いません。)
次に、生活援助は大きく区分すると次の5つになり、利用者様毎に訪問介護計画書に沿った援助を行います。ですので、全ての利用者様に対して、5つ全てを行うわけではなく、それぞれの利用者様が必要とされる援助を行います。
- 掃除支援
- 洗濯支援
- 衣類・寝具支援
- 調理支援
- 買い物支援
生活援助の例
掃除支援
掃除支援は「日常生活の援助」の支援になります。まず「日常生活の援助」に該当しない、大掃除や窓拭きは行いません。また、プロの清掃業者がするようなコンロの油汚れをキレイに取り除く、床にワックスをかけたり、特殊な洗剤で磨くなどの専門的な掃除も行いません。
例.居室の掃除機がけ、モップがけ、雑巾がけ、トイレや浴室の掃除等
調理支援
調理支援は「日々の家庭料理レベル」の支援になります。プロの調理人がするような特段の手間のかかるもの、日々の家庭料理に該当しないものは、調理しません。
例.炊飯器を使った炊飯、卵焼き、うどん、簡単な煮物や炒め物、サラダ等