縦の物を横に
あいる訪問介護ステーション代表の山下です。
blogをサボっている間に、冬から春へ、そして、花粉症に怯える季節が近づいてきました...
さて、今日のタイトルは「縦の物を横に」です。
縦の物を横にもしない
ところで、「縦の物を横にもしない」とはどういう意味かご存じですか?
私はこの言葉を知りませんでした...
しかし、最近になって立て続けに耳にすることがあり、調べてみました。
「怠けて何もしない様子や、極端に面倒くさがりな態度を示す言葉」とありました。
さて、この「縦の物を横にもしない」を聞いた場面について。
私が、男性ご利用者の生活援助で、洗濯物を畳んでいました。
すると「偉いね男なのに。私なんて『縦の物を横にもしたことがない』よ(笑)」と仰りました。
「縦の物を横に???」
ただ、何となく意味は推察できました。
このご利用者は、奥様が施設に入所され、お一人で暮らすことになられました。
しかし、これまで一切、家事をされたことがないとのことでした。
そして、ご本人も疾患をお持ちのため、生活援助を利用されることになりました。
ご利用者世代の男性は、洗濯だけでなく、調理や掃除もやってことがないという方も珍しくありません。
そのため、私も特に気にも留めませんでしたが、訪問を重ねるごとに問題を目の当たりにすることになりました。
名前のない家事
訪問介護で行う主な生活援助(家事の援助)、先ほどの調理と洗濯、掃除に、買い物を加えた4つの家事になります。
しかし、生活をしていく中で、上記以外のいわゆる「名前のない家事(見えない家事)」が無数にありますよね。
そして、『縦の物を横にもしたことがない』には、この名前のない家事も含まれていました。
お湯の貯め方が分からないから、お風呂に入らない。
何を着ていいか分からない(着替えが出されていない)から、着替えない。
ゴミ出しの場所が分からないから、ゴミを出せない。
薬が出されていても、何をいつ飲めばいいか分からない。
できることは、コンビニで買い物をして食べること。
しかし、現金の引き出し方が分からないので、それもすぐにできなくなってしまいました...
これら全てを訪問介護でカバーできないか?
残念ながら、答えは「NO」です。
疾患はあるものの認知機能やADLの障害は低く、介護度は低く、単位数がすぐに限度を超えてしまいました。
結果、行政の判断もあり、ケアハウスへと入所されることになり、現在も援助を続けさせて頂いています。
食事や服薬の心配はなくなり、お風呂を定期的に入ることができ、体の状態は良くなられているようお見受けします。
しかし、精神面は不安定になり、「家に帰りたい」、「どうしてここにいないといけないのか」とこぼしておられます。
縦の物を横に
現在は共働き世帯が増え、男性の家事参加も増えてきているかと思います。
しかし、すでに介護保険を利用できる世代、次に介護保険を利用する世代は必ずしもそうではないようです。
ちなみに、当社スタッフもご主人のことを、「縦の物を横にもしない人」と形容していました(笑)
昨今、現役世代の社会保険料負担の重さが社会課題となっています。
これからの老後を生きていくためには、「縦の物を横に」する力を身につけていくことが必要だと思います。

写真は、我孫子市寿の「GOODIES FLOWER」のブーケです。
カラフルなブーケの中でアネモネの存在感が際立っていますよね♪これは横にはしません!
あいる訪問介護ステーション
あいる訪問介護ステーションは、我孫子市・印西市・柏市・茨城県北相馬郡利根町において指定居宅サービス(訪問介護)、我孫子市内において介護予防・日常生活支援総合事業第1号事業サービス(訪問型サービス)を実施する訪問介護事業所です。

